リハビリテーション科 梅本安則

 私は、和歌山県立医科大学リハビリテーション科で専門医・学位取得後、2015年12月にニュージャージー州ニューアークにあるラトガース ニュージャージー医科大学に留学しました。

 私の留学先の研究室は、Dr. Sapru教授を中心とした循環調節中枢を研究している所で、直属の上司(Principal Investigator)であるDr. Vineet准教授の基、頭部外傷モデルラットを用いた頭部外傷後の循環調節中枢の機能変化とその保護を研究しました。上司や他の同僚はとてもフレンドリー(写真)で、慣れないアメリカ生活をアドバイスしてくれたりと、非常に楽しく仕事が出来ました。

 特に、生活では家族を優先するアメリカ全体の雰囲気もあり、家族・子供とたくさんの楽しい時間を過ごせました。休日には、綺麗な公園で遊んだり、大自然でキャンプをしたり・・そして、夏休みには、グランドキャニオンなどに旅行など、たくさんのかけがえのない思い出が出来ました。

 この様に、留学で出来る経験は人生の中でも貴重なものです。留学直後は、慣れない英語環境で生活のセッティングなどに苦労しますが、それも今となってはいい思い出です。和医大リハビリテーション科に入局した方には、是非、経験してもらえればと思います。
 (2017年11月帰国予定)

リハビリテーション科 神埜奈美

 私は、卒業後、2年間のスーパーローテートを経て、リハビリテーション科に入局しました。大学で臨床に携わり、様々なことを指導して頂きながら、大学院にも入学しました。その後、専門医・学位を取得し、現在は回復期リハビリテーション病院に勤務しております。

 女性医師には、人生の大きなライフイベントとして、結婚・妊娠・出産・育児があります。仕事と家庭、両立させながら生活していくことは、本当に大変ですが、それでも、リハビリテーション医というやりがいのある仕事を続けて行けていることに日々感謝しています。リハビリテーション医というのは、急性期・回復期・維持期と様々な病院で必要とされ、活躍の場としての選択枝が広く、自分の価値観に合った働き方が可能です。

 沢山の女性医師の入局をお待ちしております。

リハビリテーション科 上條義一郎

 もともと私は基礎講座で環境・運動生理学の研究をしていました。
いろいろなご縁があって信州から和歌山へ移ったのが2年半前、慣れない臨床業務に戸惑いながらも、脊髄損傷の方を対象とした体温調節に関わる研究をやらせていただいております。

 私のようなものが言うのも甚だ僭越ですが、リハビリテーションは生理学そのものだと思います。教科書や論文を読んだだけで理解できるものでもありません。患者・障がい者(この言葉もなくなるかもしれませんが)の方からデータをとらせていただくたびに、診察させていただく度に、健常者では気づきもしなかったことが見えてくることがあります。

 毎日が「発見」です。

リハビリテーション科 研修中の風景

楽しく指導

楽しく指導

毎日院内中の診療科からリハビリの依頼が来ます。僕たち研修医も毎日実際に患者さんの診察をします。社会的背景を含めて患者さんの全身を診るのですが、1年、2年上の学年が近い先輩が優しく指導してくれるので、すごく学びやすい環境です。


お互いに練習(MMT)

お互いに練習(MMT)

最初は患者さんの診察をするのに緊張します。MMT(徒手筋力テスト)がうまくとれるか心配です。まずはお互いに練習しています。


お互いに練習(エコー)

お互いに練習(エコー)

リハビリ科外来にはエコーが2台(うち1台はポータブルエコー)あります。プロ―べも揃っているので、自分の空き時間にいつでも練習することができます。他の診療科で役立つこと間違いなしです。


装具を学べる

装具を学べる

和医大のリハビリ室には装具の備品がたくさんあります。装具は薬と同じで、適切な時期に適切な装具を使う必要があります。先輩がしている装具診の見学だけではなく、教授が行く福祉の判定業務に同行することもでき、病院では見られないような珍しい義手や義足を見る機会があるので、貴重な経験ができます。